万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
(ささ)の葉に はだれ降り覆ひ 消(け)なばかも
忘れむと言へば まして思ほゆ
はらはらと静かに舞い降りる、あのはかない雪のように
消えてしまうことができるなら……
『あなたのこと、忘れられるのかな』
君はそう、ぽつりとつぶやく。
そんな君だから、ますます恋しくなるんだ……
 切なさが込み上げてくる歌です……
 忘れなければならない恋なのでしょうか。それとも、忘れなければ生きていられないほど、辛い恋なのでしょうか……
『あなたのことを忘れられるなら……』
 そう言って肩を落とす彼女。できることならその苦しみから解放したい。けれど、そんな彼女の姿を見るほどに愛しい想いは募って行く。その想いがますます彼女を辛くさせるのだと、分かっているのに……