万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
をみなへし 佐紀沢(さきさは)に生(お)ふる 花かつみ
かつても知らぬ 恋もするかも
こんな恋を、するなんて……
 初句の『をみなへし』は、女郎花が『咲く』ことから、第二句の『佐紀』を起こす枕詞です。さらに、その佐紀沢に生えている『花かつみ』までの上三句で、第四句の『かつて』を起こす序詞になっています。ちなみにその『花かつみ』ですが、花菖蒲とか、そういう類の花だろうと言われています。
 今までこんな恋があるなんて、知らなかった。恋ってこういうものなんだ……。この想い、どうすればいいの?
 そう語りかけてくるような歌です。