万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
秋の雨に 濡れつつ居(を)れば いやしけど
我妹(わぎも)がやどし 思ほゆるかも
秋雨が街を冷たく包んでいる。
こんな日には、キミとふたり、寄り添っていたいんだ。
狭いけれどあたたかい、キミの部屋で……
 針のように細く光りながら落ちてくる雨。そんな雨に、青みがかったグレー一色に染められたかのような街。日に日に冷たくなる空気がさらに冷やされるようで。そんな日に不意に寂しくなって、恋しい人と過ごしたあたたかいひと時を思い出して……
『会いたい』
 ただ恋しさが募るばかりでもどかしい。すぐそばにいられる、ただそれだけで構わないのに、今この瞬間にその想いは叶わない……