万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
たちこもの 立ちの騒きに 相(あひ)見てし
(いも)が心は 忘れせぬかも
慌しく出発したあの日
あの日のアイツの微笑が忘れられない
俺の腕の中で微笑んだアイツを……
 少々、解説をば。初句の『たちこも』は『たつ鴨』の訛りで、鴨が飛び立つ時の騒がしさから、続く『立ちの騒き』を起こす枕詞になっています。
 さて、防人歌です。出発の慌しさの中でそっと見つめ合ったふたり……ってトコロでしょうか。
 まぁ『相見てし』を、もっと生々しく『抱き合った』とか、そういう風に訳すこともできますが。というか、そういう解釈ももちろんありますが。そう訳せば、もう少し激しい、大人の歌になりますね(笑
 どっちにしても、ワタシ的には『切なさ炸裂』ってヤツです(ぉ