万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
あしひきの 山のしづくに 妹(いも)待つと
我れ立ち濡れぬ 山のしづくに
雨の中、君を待ってたんだ。
だからほら、こんなに濡れちゃったよ。
君を待ってたんだ……
(あ)を待つと 君が濡れけむ あしひきの
山のしづくに ならましものを
あなたを濡らした、その雫になりたいな。
私を待っていて濡れたっていう、その雫に……
 んー、なんとなく情景の浮かんでくる歌です。雨の中、待ちぼうけをくらっている男性。逢って、女性は少しびっくりして……
 なんとも幸せそうな歌ですが、この歌の作者には哀しい背景があります。大津皇子(おおつのみこ)と石川郎女(いしかわのいらつめ)というふたりです。このふたりに草壁皇子(くさかべのみこ)という人もからんでくるのですが……。というか、時代背景がからんでくるワケですが。興味のある方は少し調べてみるのも楽しいかもしれません。