万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
秋風は 疾(と)く疾(と)く吹き来(こ) 萩の花
散らまく惜しみ 競(きほ)ひ立たむ見む
早く秋の風が吹いてくるといいのになぁ。
萩の花が『まだ散りたくない』って、
風と力比べするのを見たいんだ。
 なんとも楽しい歌です。楽しいというか、面白いというか。風に吹かれて花が大きく揺れる様を『競い合う』という風に見立てたんですね。
 こういう面白い歌も、万葉集にはたくさんあります。もちろん、当時の風習や言い伝え等を知っていないと分からないようなものもありますが、多くの恋愛の歌と同じように、今の私たちにも充分伝わるこんな歌もたくさんあります。そういう歌も紹介していきたいですね。