万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
絶等寸(たゆらき)の 山の峰(を)の上(へ)の 桜花(さくらばな)
咲かむ春へは 君し偲はむ
あの山に桜が咲く頃になったら
きっとあなたも思い出してくれるよね
君なくは なぞ身(み)(よそ)はむ 櫛笥(くしげ)なる
黄楊(つげ)の小櫛(をぐし)も 取らむとも思はず
あなたがいなきゃ、オシャレする気にもなれないわ
ブラシを取ろうって気すら起きないんだもの
 この二首の歌は、転任で地方から都に上ることになった恋人に、その地方の女性が贈った歌です。で、その『地方』ってのが播磨でして……。一首目に出てくる『絶等寸』ってのは、今の姫路城が建っている姫山のことじゃないかとも言われています。
 何を隠そう、ワタシの実家は姫路ですので、この歌にはなんだか思い入れがあります。こう、大学に合格して東京に来た時のこととか、思い出しちゃうんですよ。桜の咲く頃は姫路にいなかったので……。ま、過去のハナシですけどね(笑