万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
鳴る神の 少し響(とよ)みて さし曇り
雨も降らぬか 君を留(とど)めむ
ほんの少し雷が鳴って
さぁって雲が広がって
雨でも降らないかなぁ
そうすれば、帰るって言うあなたを引き止められるのに……
鳴る神の 少し響(とよ)みて 降らずとも
我は留(とど)まらむ 妹(いも)し留(とど)めば
雷なんか鳴らなくても
雨なんか降らなくても
僕はここにいるよ
キミが引き止めるなら……
 こう、頬が緩んじゃう歌ですね。なんともらぶらぶな感じで。
 この二首は問答歌になっています。女性の詠んだ歌の語句をうまく詠み込んで、男性がキレイに返しています。もちろんこの後、このふたりはもうしばらく一緒にいたんでしょうね。
 なんとも幸せそうな歌ですよね。ふたりの息もピッタリ合ってる感じで。いいカップルだったんだろうなぁ……