万葉集 〜時を越えて〜

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初句索引
我妹子(わぎもこ)に 恋(こ)ひてすべなみ 白栲(しろたへ)
袖返ししは 夢(いめ)に見えきや
キミにとっても会いたくて
夢の中で会えますように
って祈りながら眠ったんだ
ね、キミの夢にボク、出てきた?
我が背子(せこ)が 袖返す夜(よ)の 夢(いめ)ならし
まことも君に 逢ひたるごとし
あなたがそうやってお祈りしてくれた夜のことなのかな?
ホントにあなたに会ってるみたいだったの
 ん〜、ストレート、あんどかわいらしい歌ですね。でも、ちょっとばかり解説を。
 まず、一首目の第三句『白栲の』は、続く第四句の『袖』を起こす枕詞です。で、ここに出てくる『袖返す』というのは、袖を折り返して寝ると恋人が自分の夢を見るという当時の迷信に基づいた言葉です。現代の『好きな人の写真を枕の下に入れて寝る』というのと似ているかもしれません。ただ、違うのは自分が見る夢に相手が出てくるのではなく、相手の見る夢に自分が出るという点でしょう。また、当時は夢に出てくるのは自分が想っている人ではなく、自分を想っている人という解釈だったと言うこともちょっとしたポイントですね。
 よーするに、この歌のカップルはらぶらぶってワケですね。んー、実際に会いに行けなかった言い訳の歌を男が詠んで、その歌に対する皮肉の返事を相手の女性が返したんだっていう解釈もありますが、らぶらぶな解釈の方がシアワセですよね〜(ぉ